いちご栽培における防除
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いちご栽培における『灰色かび病』の注意点
1.多湿条件で発生しやすい。
2.薬剤耐性菌が生じやすいので、同一系統薬剤の連用を避けます。
3.ボトキラー水和剤は気温10℃以上で使用する。
4.ボトキラー水和剤は拮抗微生物を成分とする薬剤で他剤との混用には注意が必要である。
5.ボトキラー水和剤は、暖房機ダクトが設置されているハウスでは、ダクト内投入による処理法も
有効である。
6.アミスター20フロアブルは、浸透性を高める展着剤を加用しない。『灰色かび病』の防除方法
1.日中の換気を十分に行う。
2.排水を良くする。
3.下葉の摘葉を励行し、株元が過湿にならないようにする。
4.かん水量を過剰にならないように調節する。
5.窒素過多、晩期の追肥を避ける。
6.発生が見込まれる時期に『フルピカフロアブル』『ボトキラー水和剤』を予防的に散布する。
7.発生を認めたら『ロブラール水和剤』『アミスター20フロアブル』を散布する。
8.ハウス内では、くん煙剤も有効である。
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いちご栽培における『うどんこ病』の注意点
1.薬剤耐性菌の恐れがあるので、同一系統薬剤は連用を避ける。
うどんこ病』の防除方法
1.窒素過多を避ける。
2.被害葉や果実は、見つけ次第摘み取る。
3.育苗期の防除を徹底する。
4.発生が見込まれる『ベルクート水和剤』を予防的に散布する。
5.発生を認めたら『トリフミン水和剤』を散布する。葉裏への散布を丁寧に行う。
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いちご栽培における『ハダニ類』の注意点
1.薬剤抵抗性を生じやすいので、同一薬剤の連用を避ける。
2.サンマイトフロアブル、魚毒性が強いので取扱いに注意する。『ハダニ類』の防除方法
1.ハダニ類の発生初期に『ミヤコカブリダニ(スパイカルEX)』または『チリカブリダニ(スパイデックス等)』
を放飼する。2.発生を認めたら『サンマイトフロアブル』を散布する。
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『アブラムシ類』の防除方法
1.『アドマイヤー1粒剤』、『ガゼット粒剤』を施用する
2.発生を認めたら下記の『モスピラン水溶剤』を散布する。
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いちご栽培における『ミカンキイロアザミウマ』の注意点
1.露地でも越冬が可能である。
2.成虫は花によく集まる習性があり、被害を受けた果実は褐変硬化する。『ミカンキイロアザミウマ』の防除方法
1.寒冷しゃ被覆等によって、成虫の飛来を防ぐ。
2.ビニール等でマルチングし、土中で蛹化するのを防ぐ。
3.ハウス周辺の除草を行う。
4.施設では、夏期の栽培終了後、残さを持ち出す前に7~10日間密閉して残さに残る虫を殺す。
5.栽培終了後に2~3日水を張り土中の蛹を殺す。
6.発生を認めたら『モスピラン水溶剤』を散布する。
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いちご栽培における『ハスモンヨトウ』の注意点
1.施設では、開口部に寒冷しゃを張って、成虫の侵入を防ぐ。
2.被害のあった葉や果実の周辺にいる幼虫を捜して捕殺する。
3.発生を認めたら『プレオフロアブル』を若齢幼虫期に散布する。
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いちご栽培における『イチゴメセンチュウ』の注意点
1.健全な親株から採苗するとともに、定植時に苗の選別を行う。
2.被害苗、被害株は早めに除去し、ほ場外へ持ち出し処分する。
3.育苗中に『ランネート45DF』を散布する。
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